
先日、Pips Christmas Theaterが開催されました。この日のために毎日練習を進めてきた子供たち。一人もかけることなく、キッズクラスに通っている生徒、全員が出席して迎えることができました。
「本番が楽しみだな〜!」と自信に満ちた表情で言えるほど毎日しっかりと練習してきていたので、本番でも緊張した様子を見せることなく、むしろ舞台袖でも笑顔でいた子どもたちでした。2歳の生徒さんから年長の生徒さんまで、全員が舞台に立ちダンスや日本語暗唱、英語暗唱、そして劇の発表をすることができました。
発表中はマイクの前に立ち、堂々と大きな声で発表することができましたね。暗唱の内容を忘れることもなく、劇のセリフを飛ばすこともなく、ダンスの振り付けまで完璧でした。舞台に出ていない子も、舞台袖から他の生徒の頑張りを見守っていましたね。堂々と発表している姿を見て、毎日練習するのを見ていた先生たちも感動していました。

大きな舞台にたち、スポットライトを浴びながら観客の前で発表をするというのは、大人でも緊張してしまうのではないでしょうか。ですが子どもたちは、失敗したらどうしよう、せっかく覚えたのに、忘れてしまったらどうしよう、とは思いません。日々やっていることを同じように舞台でも披露する。先のことを心配したり、過去を振り返ったりすることなく、目の前にあることをただ一生懸命に取り組むことができるのです。日々の成果を発表し、大好きなお母さんやお父さんから大きな拍手を浴びる。こうして舞台に立つことも慣れていき、大勢の人の前で話したり、発表したりすることに親しんでいくことができます。
子どもの学習能力というのは驚くべきものです。子どもたちはどんな難しい題材にも果敢に取り組み、日々努力を重ね、最終的には全て覚えて、自信を持って発表するところまでに到達します。「これはちょっとまだ早いかしら。」「これは難しいね。」と子どもたちの可能性に蓋をすることは子どもと接する上でぜひおやめください。子どもたちはなんだってこなすことができるのです。私たち大人ができることは、子どもの能力を信じて、それを見守ることです。
草枕 夏目漱石
山路を登りながら、こう考えた。知に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画ができる。人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。越すことのならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、くつろげて、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世をのどかにし、人の心を豊かにするがゆえに尊い。
Shakespeare Sonnet 30.
When to the sessions of sweet silent thought
I summon up remembrance of things past,
I sigh the lack of many a thing I sought,
And with old woes new wail my dear time's waste:
Then can I drown an eye, unus'd to flow,
For precious friends hid in death's dateless night,
And weep afresh love's long since cancell'd woe,
And moan th' expense of many a vanish'd sight;
Then can I grieve at grievances foregone,
And heavily from woe to woe tell o'er
The sad account of fore-bemoaned moan,
Which I new pay as if not paid before.
But if the while I think on thee, dear friend,
All losses are restor'd, and sorrows end.